Ubuntu Studioを使ってみよう Part3 Wineその2 Linuxで意地でも SAIを動かすぞ


2025年 11月 7日
 
 
追記 : 現在 SAI2を検証中ですけど Wineのみ SAI2インストールで問題なく使えます、筆圧感知もします。

 筆者は勘違いしてましたけど SAIのライセンスで SAI2も使えるようです。

 よって Linuxで SAI(2)は問題なく使えるようです。

 詳細は次回記事にて。
 
 
 相変わらず記事が長くて混沌としてるので、まず結論を書きます。

 Linuxの Wineで SAIは、いくつか細かい点を除いて一応使えますけど筆圧感知しませんWineの掲示板にて現在でも解決してません。

 よって Linuxで直接 SAIを使うのは無理みたいです、仮想マシンのウインドウズ上で使うとかですね。

 現在の主流は Bottlesで SAI2を使う、という事みたいです。

 Bottlesで SAI2は次の記事でやってみたいと思います。

 今回試した Wineは 3種、WinePlayOnLinuxBottlesです。
 
 
問題 1 : 管理者権限でインストールできない

 まず普通の Wineだとウインドウズの管理者権限でインストールができないのでインストールできません。

 PlayOnLinuxの Wine2.12-stagingの XPモードで回避してインストールできます、Bottlesは何もしなくてもインストールできます。
 
 
問題 2 : ペンタブが筆圧感知しない

 情報が少ないし古いしで、Wineの掲示板にて最近まで試行錯誤されてますけど解決はしてないようです。

 まあ SAIの筆圧感知プロセスがカスタム的なもので普遍的なものでは無いので対応が難しいとか何とからしいですけど、筆者には分かりません。

 以下の参考サイトにて

Wine 1.4.1で筆圧検知を有効にしてみる
Wine 1.5.11でwintabの筆圧検知を有効にしてみる

 Wine 1.5.10までは winex11.drv.sowintab32.dll.soのファイルを書き換える事で筆圧感知したようです、筆者には難しすぎてよく分かりません。

 これは掲示板Comment 61(winex11.drv.so)と Comment 62(wintab32.dll.so)のようです。

 と言う事で PlayOnLinuxで Wine 1.4なり 1.5.1なり試したんですけど 2.12-staging以外ではインストールできませんでした。

 Bottlesは新しいものらしくて Wine 7くらいからしか使えないようです、古いものも使う方法はあるみたいですけど難しすぎて筆者には手に負えません。

 そんな訳で Linuxで SAIの筆圧感知は諦めた方が無難だと思います。
 
 
問題 3 : 表示が小さい

 どう言う訳か PlayOnLinuxにしろ Bottlesにしろ、字がマメ粒くらいにしか表示されません。

 表示自体の大きさはウインドウズと同じですけど、おそらくシステムフォントの違いで文字が小さく見えるんだと思います。

 どうやっても拡大表示はできませんでした、そもそも公式を見たらこのように書かれています。

注意2: SAI Ver.1は高DPIモニターをサポートしていません。 また、Windows 10はSAI Ver.1にDPIスケーリングを適用しません。 高DPIモニターでSAI Ver.1を使用する場合はデスクトップの解像度を1920x1200以下程度にする必要があります。

 つまり元々 4Kで使うには厳しいソフトだったようです、問題は DPI拡大表示に対応して無い事です。

 9ポイントくらいの見た目の文字でも良いというのならよいです。
 
 
 後細かい点で、Linuxのマウスカーソルがペンタブに追随しない(Linuxの方の問題みたいです)、ウインドウのサイズを変更するとキャンバス表示がバグり、その場合は SAIのウインドウを最小表示にしてから再表示すれば直る、というバグがあります。

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Ubuntu Studioを使ってみよう Part2 WINEを使ってウインドウズのソフト(.EXEファイル)を使ってみよう


2025年 9月 25日
 
 
 Wineと言うのは、オープンソースの Windows APIを基にして Linux(UNIX)上でウインドウズのソフトを動かすプログラム群。

 名称は WINdows Emulator に由来すると言うものと、その反語的に Wine Is Not an Emulator(エミュレーターじゃ無いよ)に由来すると言うものとある。

 エミュじゃ無いと言うのは VirtualBoxのような仮想マシン上では無くて、Linux上で直接起動できるという意味らしい。

 以上 Wikiより。

 WINEにも種類があって、起動 WinOSや使用 Wineバージョンを変えて使える PlayOnLinuxや、砂箱(サンドボックス、隔離された仮想環境)風に使える Bottles、SteamからProtonを経由して動かす、等色々みたいです。

 今回は Wineそのものを扱います。

 実機で少し試した感じでは。

1、32bitとか古いものの方がよく動く
2、インストーラで入れると、システムメニューにも入れられ、システムキー(WINキーとか)+ 数字キーによる切り替えが使える、単に.exeファイルだとできない。

 と言う感じでした。


1、WINEのインストール
2、Winetricksのインストール
3、.exeファイルを動かしてみる
4、ウインドウズのソフトをインストーラーでインストールしてみる、文字化けで CJKフォントをインストール
5、WINEフォルダの場所
6、.exeファイルのアイコンを抽出して表示する
7、.exeファイルを KDEメニューに登録する
8、メニューのアプリをデスクトップとタスクマネージャに追加する
9、ノートパッド(メモ帳)を使う
10、デスクトップにショートカットを作る
11、アイコン画像の設定
12、MSペイントは使えなかった

 
 
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Ubuntu Studioを使ってみよう Part1 設定しよう


2025年 8月 19日
 
 
 Ubutnu Studio 設定編です。

 実機が壊れたので VirtualBoxでのレビューとなります。

 一応、実機で少しいじった感じでは、マウスとかキーボードとか USBメモリとかハードウェアは、箱に Linuxと書いてなくても大体動きました。

 Logicoolのワイヤレスは Unifyingというソフトを入れて動きました、そんな感じです。
 
 
 インストール直後から始めます。


 
 

1、システム言語を日本語にする
2、更新(アップデート)
3、日本語入力を設定する
4、起動時のパスワード入力を無効にする
5、システムのバックアップ(復元)を作る
6、ファイアーウォールを設定する
7、デスクトップのデザインを変える

 
 
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Linuxを試そう 第七回 Ubuntu Studioを試すんだ


2025年 7月 1日
 
 
 Ubuntu Studioはマルチメディア(音楽・映像・画像)編集に特化した Linuxで、サーバー用途で使われる事の多い Linuxでは異色の存在だそうです。

 筆者は単に Ubuntuにそれらのソフトを足しただけのものかと思ってましたけど違うようです。

 実行遅延(レイテンシ)を低減する設定が行われており、それらソフトウェアが即時処理(リアルタイム処理)を行うことを可能としている、だそうです。

 Ubuntuとの違いは、割り込み発生回数を毎秒 1000回に増やした low-latencyカーネルを採用することにより、音声再生の遅延を低減している点が大きく異なる、だそうです、へー。

 例えば MIDIキーボードを押してから音が出るまでの時間、ペンタブレットによる入力が画面に描画されるまでの時間です。

 斜めの例で言うと、エミュの PSでパラッパラッパーのボタンを押してからの時間が遅くてリズムを取れない、格ゲーで入力からの反応が遅くて試合にならない、と言った点が改善されます(嘘です、でもそんな感じ)

 おおむね MIDI関連の楽器演奏の遅延や MIDI再生時のプチフリ等を改善してる(?)と見て良いと思います、お絵描きで困る事は無い気がしますけど。

 あと今回は補足で説明すると VirturlBox上ではたぶん反映されないでしょう、それのレイテンシ上の話だから、実機でインストールしないとダメだと思います。

 と言う訳で、今回は初めて実機でインストールしてみます。
 
 
 なお、本記事もレポート形式なので内容はグダグダです、あしからず。
 

1、実機の用意
2、インストールメディアの準備
3、Ubuntu Studioのインストール
4、インストール後の設定

 
 
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マザーボードの BIOSが壊れたので ROMライターで修復を試みる


2025年 6月 20日
 
 
 いよいよ Linuxを実機で試そうと思って、インストールを試行錯誤している途中でマザーボードの BIOSが壊れたらしい。

 電源を入れても、この画像からうんともすんとも言わない、BIOS画面にも入れない、CPUクーラーは回っている。


 
 
 BIOSの壊れた原因は、たぶんインストールの途中というか手前のデモ画面で、シャットダウンを 5、6回繰り返したためかもしれない(記事を書く撮影のため)、最後にシャットダウンした時にエラー画面が出て、カーネルが破損してるとか何とかで止まって電源を強制終了した後 BIOSが立ち上がらなくなった。

 もう一つの可能性は PCケースが無かったためダンボール PCなので静電気で壊れたのかもしれない(こちらの可能性は低いようです、記事後半を参照)

 インストールしようとしていた Linuxは Ubuntu Studio、でもそれらが原因かは分からない。

 インストール手前のデモ画面、左上のインストールショートカットを押すとインストールが始まる、この画面からインストールせず、シャットダウンで電源を切る事を 5、6回繰り返した。


 
 
 BIOSが壊れた(?)のは初めてだけど、折角なので噂の ROMライターという物を使って BIOSの修復を試みてみる。

 それで直るかどうかは、やってみないと分からない。
 
 
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Linuxを試そう 第六回 Lubuntuを試してみた

2025年 4月 19日
 
 
 デスクトップ環境に LXQtを採用した Ubuntu、LXQt + Ubuntuで Lubuntu(ルブンツ)は、Linux最軽量級でありながら簡素で分かりやすく使いやすい、そしてデザインセンスの美しい Linuxです。

 1コアや 2コアの古い PCに最適だと思いますけど、最新のマシンで Linuxを運用するのでも十分使い勝手の良い、案外優れた Linuxだと思います。

 それでは今回もレポート形式でやって行きたいと思います。
 
 
 参考動画

【第59話】Ubuntu公式フレーバー最速・最軽量のOS、Lubuntuの紹介

【第60話】Lubuntuのインストールと日本語環境のセットアップ・LXQt 1.2へメジャーバージョンアップするには
 
 

1、Lubuntuのダウンロード
2、VirtualBoxに Lubuntuをインストール
3、インストール後の設定
4、その他のアプリを使ってみる

 
 
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VirtualBoxの Linuxでペンタブの筆圧感知を使う


2025年 3月 24日
 
 
 続きをやって行きます。

 WACOMのペンタブ CTL-672が VirtualBoxの Linuxで筆圧感知しない問題です。


 
 
lsusbという、何が USBに接続されてるか表示するコマンドを実行してみます

 VirtualBox USB Tabletですね、CTL672とは表示されてません、VirtualBox経由だからダメなのかな。
 
 
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Linuxを試そう 第五回 Kubuntuを試すぞ 後編

2024年 12月 27日
 
 
 それでは Kubuntuの続きをやって行きます。

 今回は Kubuntuの便利機能と、お絵描きソフトの Kritaを試してみたいと思います。
 
 
ファイルマネージャー Dolphin

Widgetの追加

文字を入力するだけで機能する Krunner

画面の端にカーソルを合わせると機能する Screen Edges

パネルの設定

画面を複数設定できる 仮想デスクトップ

環境を複数設定できる アクティビティ

ホスト、ゲスト間のデータ転送

お絵描きソフト Kritaを試すぞ
 
 
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Linuxを試そう 第四回 Kubuntuを試すぞ 前編


2024年 12月 13日
 
 
 今回は個人的大本命の KubuntuVirtualBoxで試したいと思います。
 
 

 
 
 Kubuntu(クブンツ)は Ubuntuを KDE Plasma(ケーディーイープラズマ)というデスクトップ環境にした Linuxで KDE + Ubuntuで Kubuntuです。

 KDE(K ディスクトップ Environment(環境))はファイルやブラウザ、メール、オフィスソフト等のソフト開発プロジェクトで、その内デスクトップ環境(GUI)の事を Plasma(プラズマ)と呼びます。

 KDE Plasmaはもっとも Windows風に似せられる GUIで、またクオリティの面でも Linuxでトップクラスだと思います。

 KDE Plasmaはシンプルで無駄が無く、分かりやすい、しかし機能豊富な良い GUIだと思います。

 Plasmaは 4までは重量級だったが Plasma 5になってからは軽くなって MATEよりも軽いらしい、軽めの中量級と言った所か。

【Linux入門】重たいデスクトップランキング: Ubuntu Flavor で見るデスクトップ環境

 しかし実際に今回使用メモリは 1.2GBだったので、やはり環境によっても違うのかもしれない。


1、Kubuntuをダウンロードする
2、VirtualBoxを設定する
3、Kubuntuのインストール
4、インストール後の設定

 
 
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Linuxを試そう 第三回 Mintを試そう


2024年 11月 29日
 
 
 それでは Linux初心者大本命の Mintを VirtualBoxで試してみたいと思います。

 Mintはよくテストされていて Ubuntuの安定性にさらに磨きがかかり、アプリストアからのソフトも安全で安定しています。

 OSやソフトのアップデートも含めて、ほとんど全てコンソール無しのマウス操作だけで済んでしまいます、まさに初心者にもっとも適した Linuxだと言えるでしょう。

 Mintは 4番目くらいに多く使われてる OSになってるそうです(1~3位は WIN、MAC、UBUNTU)

 インストールの記事はネットにいくらでもあります、一番分かりやすいページを張っておくので、そちらを参照した方がよろしいでしょう。

Linux Mint 21.1 のインストール方法 (Ubuntu / Xfce)

 以上で記事を終わります。

 という訳にも行かないのでサクッとやります。

1、Mintをダウンロードする
2、VirtualBoxを設定する
3、Mintをインストールする
4、インストール後の設定
5、日本語入力設定とその他の設定

 
 
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